タイのTrueのSIMカードには、毎月70GBを1年間利用できるものがあります。速度も十分速いです。
お値段は1,999B(約8,900円 ※2024年11月時点)で、タイに中長期で滞在する方におすすめです。
本記事では、こちらのSIMの詳細と他社SIMとの比較、購入から設定方法までの流れをご説明します。
True 70GB SIMの内容
データ容量(毎月70GBを1年間使用可能)
データ容量は毎月70GB。
利用開始後は、翌月1日になるとデータ残量が70GBまで回復します。前月からのデータ残量の繰り越しはありません。
利用開始日から1年間使えます。
価格(1,999バーツ=約8,900円/月額約740円)
1,999バーツ(約8,700円)でLazadaで販売されています。(2024年11月時点)
Lazadaとは東南アジアのAmazonのようなものです。Trueの店頭では購入できません。値上げが続いているので、価格は随時改定される可能性が高いです。
以下の画像は、2023年11月のセール時に僕が購入した時のものです。
Lazadaではゾロ目の日(7月7日とか、10月10日など)にセールを行なっているので、そのタイミングを狙うと安く購入できるかもしれません。特に、11月11日は年間を通して最も大きなセールになっています。
データ通信速度(下り178Mbps・上り21Mbps)
こちらはバンコクのサイアム駅周辺でVPNを使用中に計測したものです。データ通信速度に関しても十分出ており、動画視聴も問題なく行えます。
テザリングも可能なので、利用できるWi-fiのない場所でもPC作業ができて便利です。ただし、1〜2時間に1回ぐらいの頻度でテザリングが解除されたりするので、集中して作業を行うのには適していません。
キャリアの無料Wi-fiが使える(TrueMove H)
ショッピングセンターなどでは、タイの現地キャリア専用のフリーWi-fiが使えることがあります。Trueの場合は「TrueMove H」に接続が可能です。(接続方法はこちら)
「TrueMove H」のWi-fi利用時は、データ通信とは異なるためデータ通信70GBの残量は減りません。そのため、多くのデータ通信が必要な作業を行なう時にはWi-fiがある場所に行き、そうでない時はテザリングをすれば、1ヶ月70GBで十分足りるでしょう。
*以下のコワーキングスペースでは、「TrueMove H」が利用できますよ!
携帯電話番号付き
SIMの有効期限まで使える、自分用のタイの携帯電話番号が持てます。
電話番号は、バンコクのスーパーリッチ本店での両替時や、イミグレーションでの滞在期限延長の申請時には、記入を求められるので、中長期の滞在時にはないと困るものです。
競合他社の同種SIMと比較(AIS・Dtac)→ 結論、True 70GB SIMでOK
タイ国内の大手通信キャリア(AIS・True・Dtac)の同様の製品とも比較しておきます。先に比較の結論として、この記事で紹介しているTrue社のSIMが最も品質と価格の両面で優れています。
通信可能範囲と通信速度の面から、AISかTrueにしておくのが間違いありません。
以下は、各社の1年プリペイドSIMの詳細情報ですが、「AIS→高い」・「Dtac→遅い」です。
AIS(NET MARATHON SIM:約14,300円)
AISからは、1年間利用可能なSIMとして「NET MARATHON SIM」が提供されていましたが、2023年度中に終了しております。なお、2024年6月時点でLazadaで”在庫品のプリペイドSIM”が3,280バーツ(約14,300円)まで高騰しています。
- 価格:3,280バーツ(約14,300円)(←高いです)
- データ容量:毎月100GB
- データ通信速度:15Mbps(←遅いです)
Dtac(①無制限:約11,300円・②毎月100GB:約9,500円)
Dtacからは、1年間利用可能なSIMとして、2つのSIMが提供されていますが、先述のとおり通信可能範囲と通信速度が限定的である点が懸念されます。※価格は2024年6月時点
- 価格①:2,590バーツ(約11,300円)
- データ容量:無制限
- データ通信速度:15Mbps(←遅いです)
- 価格②:2,190バーツ(約9,500円)
- データ容量:毎月100GB
- データ通信速度:15Mbps(←遅いです)
True 70GB SIMのデメリット
True 70GB SIMの注意点を以下の通り挙げておきます。
割高(使用期間が2ヶ月未満の場合)
2024年6月現在、1ヶ月利用できるトラベラーズSIMが空港のTrueショップにて1,199バーツ(約5,200円)で売られています。(上記写真)
「True 70GB SIM」が1,999バーツ(約8,700円)なので、2ヶ月以上利用する場合にお得になってきます。
近隣国にビザランなどをして1年以内に再度タイに滞在する場合は、そのSIMカードを挿せば引き続き使えます。そのため、利用開始から1年以内にどれだけタイにいるかで購入の有無を判断するとよいでしょう。
物理SIMである → 対策:日本のメインSIMはe-SIMにしておく
「True 70GB SIM」は物理SIMであるため、仮に日本で使用するメインSIMが物理SIMである場合、一つの携帯に物理SIMは一つしか入れられないため、日本のメインSIMを抜いておく必要があります。そうなると、日本の携帯番号宛にかかってきた電話の着信はなくなり、SMS認証ができない状態になります。
これを避けるためにも、事前に日本のメインSIMを「e-SIM」にしておきましょう。僕は楽天のe-SIMを利用しています。
Lazada(またはMBK)で購入
おそらくここが一番の難関です。
キャリアのSIMであるのにキャリアの店舗では購入できず(この点が最初は怪しい気もしましたが問題ないです)、Lazadaで購入することになります。
Lazadaアプリをダウンロード後、初回登録するためにタイの電話番号が必要です。(日本の電話番号ではエラーになりました)そのため、タイの電話番号を友人・知人に一時的に借りることができればクリアできます。
あるいはタイに一度入国して、安価なSIMカードをコンビニで購入して電話番号を手に入れてから、Lazadaを利用してもよいでしょう。
バンコクのMBKでも購入できることもあるようですが、Lazadaの価格よりも高くなる可能性が高いです。
Lazadaでの購入方法(購入ページへのリンク有)
Lazadaでは、最も販売件数・レビュー共に多い「wpn」のストアで購入するのが安心です。(リンクはこちら)
商品説明の中で、ซิม(SIM)の欄に「ซิม FAST 70GB」と表示されているものが、今回紹介した「True 70GB SIM」です。
僕の場合は、注文から5日後に到着しました。
購入したSIMのスマホへの設定方法 → Trueショップに行く
自分でも設定できるようですが、Trueのショップ店員に設定してもらう方が早くて確実です。
流れは以下のとおり(持ち物:購入したSIMカード・パスポート)
- 受付係の担当者に、購入済みのSIMを設定してほしいことを伝える
- 番号札を渡されるので、待合椅子に座って待つ
- 番号を呼ばれると、カウンターに行き、購入したSIMカード・携帯・パスポートを渡す
- SIMの設定が完了したら、全て返却されて終了
僕の場合は、待合椅子で30分・SIMの設定で10分の合計40分かかりました。
このような設定は外国人の対応に慣れている大型店の方がスムーズにいきます。英語が堪能な店員が配置されている可能性も高いです。店舗によっては待合椅子がなかったり、カウンターが一つだけで時間がかかるので、おすすめはMBK4階のTrueショップです。
まとめ
True SIMの詳細と購入から設定までの流れをご説明しました。
2024年6月(施行は6月下旬または7月上旬)からタイでノービザ入国時に60日間の滞在が可能になり、デジタルノマドビザも詳細の公表が待たれているところです!今後、タイで中長期の滞在がこれまで以上にしやすくなるので、その際は今回の記事をお役立て頂けると幸いです。
*中長期でタイに滞在するならタイ語を勉強してみると現地の人と触れ合うことができて面白いですよ↓
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