ビザなしでタイに入国したけど60日を超えて滞在したい方に向けて、バンコクのイミグレにて滞在可能日数を30日間延長する手続き方法を説明します。また、「TM30」に関しても実体験を元に記載します。
2024年6月1日より、日本人が観光目的の短期滞在としてパスポートだけ(ビザなし)でタイに入国した場合の滞在可能日数は60日間(59泊60日)になりました。さらに、タイ国内のイミグレで手続きを行うことで、当初の滞在期限日に30日間が追加されタイ入国日から合計90日間の滞在が可能です。
2024年6月1日よりビザ免除制度の対象国(日本含む)はノービザ滞在期間が30日から60日へ恒久的に延長される発表があり、既に7月15日より施行されております。
手続きは、MRTピンクライン or SRTレッドライン ラクシー(Lak Si)駅近くの複合商業施設「ITスクエア ラクシー」3階のイミグレで行い、一度のタイ入国において一回のみ可能です。また、それ以上ビザなしでタイに滞在したい場合は、タイを出国して再度入国すれば新たに60日間の滞在が可能となり、ここでも新たに30日間延長の申請が一回のみ行えるようになります。
ノービザ延長申請に必要なもの
事前に用意するもの
- パスポート原本(残存有効期限 6ヶ月以上)
- 申請費用 1,900バーツ(現金のみ・クレジットカード不可)
- ボールペン(青または黒)
- タイの電話番号(申請書類のTM.7に記載します)
両替が必要であれば、バンコク随一の高レート両替所のスーパーリッチに行くのがよいでしょう。
イミグレに着いてからでも用意できるもの
- パスポートコピー(顔写真のページ・タイ入国スタンプのページ)
- 証明写真 1枚(縦6cm x 横4cm・背景色は白色)
- 申請書類 3点(TM.7・STM.2・THE Acknowledgement of Penalties for a Visa Overstay)
証明写真に関して、私がイミグレ職員から受けた指摘は以下のものがあります。
縦4.5cm x 横3.5cm(背景は青色)→ 背景色は「白色」のみのため不可
縦4cm x 横3cm(背景は白色)→ 「サイズ」が小さいため不可
背景色に関してはどこにも記載が見られませんでしたが、担当者によっては受け付けてくれないことがあります。その場合は、順番待ちの番号札はキープしてくれるので、イミグレ横の店舗で証明写真を作成し、その写真の確認が済めば番号札を渡してもらえます。
このような面倒を避けたい方は、最初からイミグレ横の店舗で用意した方がよいと思います。
「TM30」について
「TM30(外国人の居住報告)」は、バンコクのイミグレでこれまで三度申請を行いましたが、一度も提出を求められませんでした。(2023年12月・2024年2月・2024年5月)
ノービザ延長申請の手続きの流れ
IT Square Laksi へ行く
バンコクでの手続きはIT Square Laksi 3階のイミグレで行います。間違いやすいので注意してください。
ノービザの延長申請 → IT Square Laksi 3階のイミグレ
観光ビザの延長申請 → チェンワッタナの政府庁舎のイミグレ(GoogleマップのThailand Immigration Officeで表示される方)
営業時間は、月曜日から金曜日の8:30-12:00と13:00-16:30です。12:00-13:00はお昼休憩です。16:30までに受付が済めば大丈夫です。また、土日祝日は受け付けていません。
混雑を避けたい場合は、営業開始の8:30までに行った方が良いです。IT Square Laksi全体の開館時間(午前10時)以前に着いた場合は、館内が薄暗い中を入っていき、止まっているエスカレータを登ってイミグレまでたどり着きます。
申請書類(3点)を記入
申請書類(3点)は、イミグレの申請書類の確認場所の付近に置いてあります。また、事前に記入しておきたい場合はタイの入国管理局のサイトからPDFのダウンロードが可能です。(申請用紙の記入方法は以下で解説)
申請書類
・TM.7(APPLICATION FOR EXTENSION OF TEMPORARY STAY IN THE KINGDOM)(PDF)
・STM.2(ACKNOWLEDGEMENT OF TERMS AND CONDITIONS FOR PERMIT OF TEMPORARY STAY IN THE KINGDOM OF THAILAND)(PDF)
・THE Acknowledgement of Penalties for a Visa Overstay(PDF)
申請書類の確認と整理券の受け取り
STEP1で申請書類の簡易確認を受け整理券(白色)を受け取り、STEP2で申請書類の確認を受けた後にスタンプを押された4箇所にその場でサインをして、整理券(緑色)を受け取ります。申請者が少ない時は、STEP1の場所でまとめて行なっているようです。
申請書類一式を提出
番号を呼ばれたら部屋に入り壁際の席で待つ。順番が来たら番号が機械の声で読み上げられるので席につき、「パスポートと申請用紙、1,900バーツ」を渡す。 右手側の黒いカメラの方に顔を向けるよう言われ、写真を撮られたら終了です(これまで申請時に何かを質問されるということは一度もありませんでした)。部屋の外に出て待つように言われます。 また、緑色の番号札はパスポートの返却時までそのまま持っておきます。
パスポートの受け取り
番号が呼ばれるので、番号札と引き換えにパスポートを受け取ります。スタンプの日付に誤りがないかは必ずその場で確認してください。朝一番に行かない限りは、ここまでで3時間程度要するかと思います。
申請用紙の記入方法
最後に申請用紙の記入方法を解説します。わからない箇所があれば空欄にしておけば、イミグレ職員の方で記入してくれます。サイン以外はアルファベットと数字で記入します。タイ語か英語のどちらかの箇所に記入すれば大丈夫です。
「TM.7」の記入方法(表面)
Written at(申請場所) | Bangkok |
Date Month Year(申請日/日・月・年) | ※は申請者各自の内容を記入 |
Family name(姓) | ※ |
First name(名) | ※ |
Age … Years(年齢) | ※ |
Date of Birth(誕生日/日・月・年) | ※ |
Nationality(国籍) | Japanese(国籍はJapanではなく、Japaneseが適切) |
Passport or travel document No.(パスポート番号) | ※ 英字2文字と数字7桁からなる旅券番号 |
Date of issue(パスポート発行日/日・月・年) | ※ |
Issued at(発行場所) | ※ Japanなど |
Valid until Date, Month, Year (パスポート有効期限/日・月・年) | ※ |
Type of Visa | ผ.30(ผはタイ文字) |
Arrived by(入国時の交通機関) | ※ 空路はPlane、陸路はBusなど |
From(どこから入国したか) | ※ Japanなど |
Port of Arrival(入国場所) | ※ Suvarnabhumi、Don Mueangなど |
Date, Month, Year(入国日/日・月・年) | ※ |
Arrival/Departure Card TM.6 No. | (無記入) |
stay in the Kingdom for … days | 30 |
Reason for extension(延長申請の理由) | Tourist |
Signature … Applicant(申請者のサイン) | ※ パスポートと同じサイン |
「TM.7」の記入方法(裏面)
Address in Thailand(タイの滞在先の名称と部屋番号) | ※ |
This application written by(申請者の名前/姓・名) | ※ |
Address No. …Road … Subdistrict … District … Province (タイの滞在先の番地・通り・町・市・県) | ※ |
Signature … Writer(申請者のサイン) | ※ パスポートと同じサイン |
tel(タイの電話番号) | ※ 「tel:」から自分で書き加えます |
「STM.2」の記入方法
Date(申請日/日・月・年) | ※ |
Name(名前/姓・名) | ※ |
age(年齢) | ※ |
nationality(国籍) | Japanese |
for the reason of(延長申請の理由) | Tourist |
… Applicant(申請者のサイン) | ※ パスポートと同じサイン |
書類確認後:青いスタンプの箇所にサイン | ※ パスポートと同じサイン |
「THE Acknowledgement of Penalties for a Visa Overstay」の記入方法
Location(申請場所) | Bangkok |
Date … Month … Year …(申請日/日・月・年) | ※ |
Last name(姓) | ※ |
First name(名) | ※ |
Age(年齢) | ※ |
Nationality(国籍) | Japanese |
Passport no.(パスポート番号) | ※ |
Signature(サイン) | ※ パスポートと同じサイン |
書類確認後:青いスタンプの箇所にサイン | ※ パスポートと同じサイン |
まとめ
タイのビザなし入国した際の、滞在期間の延長方法をお伝えしました。
せっかく滞在期間が伸びたのであれば、タイ語の勉強に挑戦してみるのも面白いですよ!
勉強場所も充実しています。
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